お清めをすると心も体も軽くなる
「お清めをする」というと、何となくオカルティックな光景を想像する人がいるかもしれませんが、実際は違います。お清めの目的は、「滞った気を排して新鮮な気を取り入れ、新陳代謝を促すこと」で決してオカルティックなことでも神秘的なことでもなく、よくよく考えてみれば、実に理にかなった“先人の知恵”なのです。
仕事や人間関係でストレスがたまり、それを放っておくと、心と体に濁った気がたまります。気が滞ると、いい考えや発想は決して浮かびません。また、家の中に光と風を通さなかったり、厄が最もたまりやすいトイレや浴室の汚れを放置しておいたりすると、気が汚れて家は本来のパワーを発揮できなくなります。
- タイミングが悪い
- ここ1番に弱い
- お金に恵まれない
- もう何年も同じ問題に悩まされている
などという人は要注意。自分自身や住まいや環境にきちんと心を配らないと、自覚症状のないままに幸運が頭打ちになっている可能性があります。
とくに悩みはないけれど、もっと幸せになりたい!
という人も、この機会にぜひ、お清めを実行してみましょう。部屋がきれいになるだけでなく、心も体も驚くほどすっきり軽くなるはずです。
お清めは簡単にいえば、「気の流れをよくすること」です。具体的な方法については後で詳しく述べますが、最も簡単で即効性があるのは「外気にあたる」または「窓を開けて光と風を通す」ことです。お金も手間もかからない、実にシンプルな方法だと思いませんか?
幸せになるためには、お清めが必要
最近の街ではスマホに夢中で無表情になっている若者や、むっつりした表情で歩いている中高年の人が目立つようになりました。電車に乗っても、「厄がスーツを着て歩いている」とでもいうようなビジネスマン、くたびれた顔の主婦などがやたら目につきます。
1度気持ちを切り替えてみませんか?身に染み付いた厄は、今の環境を変えない限り、決して落ちません。今までの生活で身に付いた厄をすべて祓い落として、新しい心と体でフレッシュなスタートを切りましょう。
私たちは、もっともっと幸せになっていいのです。
あなたが本来、体内に備えている幸運を100%発揮するために、そして日本の大地の龍脈をながれる幸運パワーを最大限に吸収するためには、まず、清らかな心と体を取り戻すことが必要です。
ただしそれらは、あくまで基本形にすぎません。風水術を続けていると、「これとこれを一緒に行ったら、もっと厄が落ちそうだな」などといったアイデアが思いつくことがあります。そのときは、みなさんで自由にアレンジして試していただいてかまいません。それに、そのように向上心を持ってお清めに取り組むことで、運気が刺激され、厄が落ちやすくなります。
幸せはクセになります。一緒に、「幸運体質」への第一歩を踏み出しましょう。
厄を上手に落とす日本の生活習慣
日本人は世界中のどの国の人たちよりも、お清めが上手です。外から帰ってきて家に上がるときは玄関のタタキで靴を脱ぎ、1日の終わりには入浴して、体を清める習慣があるからです(最近はシャワーで簡単にすませる人も多いようですが)。私たちは身のまわりの環境にも敏感で、清潔ということにとても気を配ることが多いのです。
また、日本には豊かな四季があります。四季折々の季節感を衣食住に取り入れ、季節ごとの行事を大切にして、年末年始に神様に挨拶するといった習慣も日本ならではです。
欧米諸国の人は、家に帰ってきても靴を脱ぐ習慣がなく、入浴にもあまり時間をかけないことが多いようです。季節の微妙な変化に対して気を配るより、合理的な生活に重点を置いているように思われます。
日本人が長い歴史の中で何度も災厄や不況に見舞われても、そこからはい上がり一生懸命に頑張ってこられたのは、このちがいがあるからだと思います。つまり、私たちは昔から、上手に厄を落とす生活習慣を持っていたのです。
玄関で靴を脱ぐのは、外から持ち帰った厄を家の中に持ち込まないためのお清めですし、浴槽にゆっくりつかって汗を流すのは、1日の生活で染み込んだ厄を体外に排出するための厄落としです。
そう考えてみるとわたしたちは、「厄を落とそう」という意識もないまま、実に上手に厄を落としているとみえます。
外国人はよく「日本人は忘れっぽい」と批判しますが、「忘れる」とは心が無になるということです。イヤなことやつらいことを忘れるのは、実にとても大切な厄落としなのです。過去のことを引きずらず、リセットすることで前向きな気持ちになりやすくなる。だからこそわたしたちは、ここまで頑張って幸せになれたといってもいいのではないでしょうか。
5分で簡単!厄落とし
嫌なことを書いて、破りすてる
疲れて家に帰ってきて、イヤなことなどを思い出してついつい「はぁ」とため息をついてしまうあなた。厄がついていますよ。
そもそも「思い」というものには実体がなく、つねにモヤモヤと形を変えながら心に浮かんでいます。「陰」に傾くか「陽」に傾くかは、その時々のバイオリズムや体調、周囲を取り巻く環境などによって微妙に変わります。
陰と陽どちらがいい、悪いということではなく「ほどほどにバランスの取れている状態が一番」と風水では考えます。
こんな人におすすめ
- 物事が行き詰まったとき
- 思い出すだけで腹が立つとき
- ウジウジ悩んでしまうとき
やり方
嫌なことを書いた紙に粗塩を振ってから、ビリビリと破いて捨てる
これで気持ちの整理がつきますし、心が形になります。形あるものなら、きっぱり処分できます。この厄落としだけで心が軽くなりますよ
ハキハキと話す、歌を歌う
コミュニケーションの面での悩みを抱えている方には、厄が付いている可能性があります。
自分の気持ちが相手にきちんと伝わらないと、誤解されたりして「欲求不満」という厄がたまることになりますから、ふだんからハキハキ話す習慣をつけましょう。とくに心の中にモヤモヤしていることがあるときは、勇気を出して相手にはっきり伝えることが大事です。ハキハキとした言葉を口にすれば、心に巣食った厄がスムーズに外に出ていきます。
- 自分がもどかしい
- 自分自身に腹が立つ
というときは、大声で歌を歌いましょう。掃除しているとき、洗濯をしているとき、などいつでもかまいません。
歌を歌うと厄が落ちて心が軽くなり、沈んだ気持ちがどんどん浮き上がってきます。2、3曲歌い終わることには「よし!まだまだ頑張る!」という気になるはずですよ。
顔を洗って、歯を磨く
風水では「顔を洗うのは厄落とし」と考えます。顔を洗うことによって厄が水に流されるとともに、水の冷たさが脳に心地よい刺激を与え、気分を一新してくれるからです。
メイクをしているから顔を洗えないという場合には、歯を磨くだけでもかまいません。
- 上司に怒られたとき
- 同僚とぶつかったとき
- ご近所ともめてしまったとき
など人間関係のトラブルが起きたときによく効きます。また夫婦ゲンカをしたときも有効です。うがいでのどの奥にくすぶっていた厄を落としてから、仲直りしましょう。目薬をさしたり、コロンを振りかけるのも効果的です
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