お清め風水~盛り塩の作法①~

 お清め風水~盛り塩交換ペース~ 

盛り塩は、1週間に1回交換するのが基本です。

 盛り塩の器

汚れたらきれいに洗ってください。縁が欠けたり、ひびが入ったらすぐに取り替えます。夏は透明感のあるガラス、冬はぬくもりある陶器など、季節感のある器がいいでしょう。取り替えの時間帯はいつでもいいです。

 盛り塩の「塩」

塩は国産の粗塩を使いましょう。できれば自宅から見て、その年の吉方位にあたる産地のものを使うとベストです。なお、自宅が海外にあるときや渡航先で購入するときは、現地の塩でもかまいません。同じ塩でも、メーカーによってそれぞれ手触りなどが違いますから、自分の好みのものを見つけてください。

 塩の盛り方と量

盛り方は、三角錐が基本のように思われますが、実は決まりはありません。形よりも習慣づけることが大切です。

一回に盛る量は、およそ10グラム。だいたい、大さじ1杯弱程度です。これは、健康な成人が1日に摂取する塩分の量とほぼ同じ。つまり、人が1日に摂取する量の塩で、罪や穢れを祓うことができるということです。

ただし、前の住人の気が残る中古住宅に移り住んだり、凶相の家に住んでいたりする場合は、盛り塩の量を倍の20グラムに増やしてください。

 使用ずみの盛り塩

普通にゴミ箱に処分してもいいですし、「祓いたまえ、清めたまえ」と唱えながら、水場に流すのもいいでしょう。ただし、あまりに頻繁に水場に塩を流すと、水道管が傷むことがありますので注意してください。また、調理などに使用するのもOKです


 お清め風水<住まいの盛り塩①~欠けを補う~> 

間取りの1部が引っ込んでいることを、「欠け」といいます。欠けかどうかを見分ける基準は、欠けの脇の張りの部分が、各辺の3分の1以上の長さかどうかです。3分の1以上の張りがあれば、その脇が欠けていると判断します。長さが正確にわからなければ、欠けていると見なした方が無難でしょう。間取りに欠けがあると、その方位の気が大幅にダウンしてしまいます。住まいの中の運気は、中心から各方位に向かって働きます。運気は、遠くまで届けば届くほど、強いパワーを発揮します。しかし欠けがあると、運気の流れが引っ込んでいる箇所でストップしてしまうことになりますから、その方位のパワーが十分に引き出されなくなってしまうのです。

 欠けによるパワーダウンを補う

塩が持つバランスを整える効果を利用しましょう。つまり、欠けに盛り塩をするのです。具体的には、欠けている部分の外側の敷地に盛り塩をすることで、欠けを「ないもの」にします。隣家が食い込んで欠けになっているなど、やむを得ないときには欠けの内側に置いてもかまいません。

1週間に1度の塩の交換に加えて、月に1度は敷地の四隅を日本酒で清めると、欠けによるパワーのマイナスをよりしっかりと補うことができますよ。


 お清め風水<住まいの盛り塩②~鬼門ラインを清める~> 

盛り塩をしたいポイントでとくに大切なのが、東北から中心を通って南西に抜ける鬼門ラインです。鬼門ラインは「神様の通り道」と風水では呼ばれ、神聖な気が流れるところで、そのパワーはとても強力です。だからこそ、常に清潔にして、清める必要があるのです。

ですから、盛り塩を行うなら、どこよりもまずは東北の表鬼門と中心、そして南西の裏鬼門です。さらに盛り塩は、各方位の正中線上にも忘れないようにしましょう。

以上のポイントに正確に盛り塩ができていれば、ツキが落ちている家でも運気を急速に回復させることができます。鬼門ライン上の盛り塩は、本当によく効きます。盛り塩のとなりに、その年の干支の置物を置くのもおすすめです。これで鬼門パワーが最大まで高まります。


 お清め風水<住まいの盛り塩③~盛り塩必須の場所> 

 玄関~盛り塩で外からの厄を入れさせない~

玄関は、外界と住まいの境界です。そのため、幸運だけでなく、不運や厄も入ってきてしまいます。ですからここをきちんと清めて、厄をシャットアウトする必要があります。

昔、アスファルトなどで舗装された道路がなかったころは、歩くと泥などで汚れやすかったため、外で足を洗ってから玄関に上がるのが普通でした。

しかし、今では目に見える汚れも目立たなくなり、そうした習慣もなくなったため、外で付いた厄がそのまま住まいに持ち込まれるようになってしまいました。その結果、家が疲れて、そこに住む人の運気もダウンしやすくなっているのです。

玄関盛り塩の効果

玄関を盛り塩で清めましょう。そうすることで、外界の厄をシャットアウトできます。また、玄関に盛り塩をすることで、自宅にいらっしゃるお客様に「ここは清潔な空間ですよ」とアピールすることができ、気持ちよく中に入ってもらえるようになります。さらに、迷惑なセールスマンや運の悪い人を遠ざけ、反対に運のいい人を引き寄せることもできます。

このように玄関は、風水上、大きなポイントとなる場所。ですから、盛り塩をして常にパワーアップさせることが大切です。

盛り塩の置き方

お店のように左右一対に置く必要はなく、1か所だけでかまいません。目立たせるのがイヤなら下駄箱の中に置いても大丈夫ですが、小まめに交換するのを忘れないように。もちろん、土間を水ぶきするなどの掃除はしっかりと行ってください。

 トイレ~健康ダメージを受けないために盛り塩は必須~

トイレは、昔から不浄の場所とされていました。今でこそ水洗トイレが普及していますが、くみ取り式がふつうだったころは、毎日掃除をする必要がありました。見た目にはわかりにくいかもしれませんが、今でもトイレには、目には見えない汚れ=厄がたまります。

トイレは健康運に影響する空間のため、厄がたまると体力が落ちやすくなったり、病にかかりやすくなったりと、何かと面倒なことになりかねません。ですから、掃除と盛り塩でつねに清めておく必要があります。

盛り塩を置く場所

どこでもかまいません。盛り塩用の器の色は、窓のないトイレの場合は、ラベンダー色のものを。これはどの方位でも同じです。窓がある場合は、その年のラッキーカラーや、方位と相性のよい色を用いるとよいでしょう


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