風水=占いと思っている人が多くいらっしゃいますので、わかりやすく風水とはなんぞや!?というのをご説明いたします。
風水とは「環境学」
「風水」は「地理風水」というくらいですから、学生時代に習った社会科地理に相当します。
気候・風土は風水の知恵
- 「大雨が降ると川が氾濫するからこの辺りは住まない方が良い」
- 「北方角は太陽の光が届きにくいから作物を貯蔵する倉を建てるのに向いている」
こういった知恵は地理学でもあり風水の知恵でもあります。
昔からいわれている伝承的な地理学を地球規模や生活習慣に適応させて考えたのが風水ということ。
街歩きで風水を発見
「ここになぜ街路樹が植えてあるのか」
「なぜこの場所に神社が建っているのか」
という疑問はきちんとした風水的理由があります。
例えば
「山を切り拓いて住宅を造るのは注意が必要」と風水では考えられています。
それは「山の木々が水をせき止めているから、山を切り拓いて住めば、鉄砲水が起こって巻き込まれてしまうから」
というきちんとした理由があるのです。
「陽基」「陰宅」の考え方
風水=環境学には2つの考え方があるということを理解しましょう!
「陽基」
町や建物から幸せをもらうという考え方。
「陰宅」
「生きている人間だけがすべてではなく、生きている人間は死んだ先祖から幸せをもらう」という考え方。
風水が分かれば、町づくりがわかる
風水がきちんと施された町づくりでもたらされる運気のパワーは、約400年保たれるといわれています。
歴史から見る町
奈良から平安は地形が悪かったため400年も持ちませんでした。
その後鎌倉の町や江戸の町は、きちんと馬の蹄のような形の高台の中で、南方角の海へと広がっているところに作られおよそ400年保たれたことは歴史照明してくれています。
正しい風水とは
日本の風水は日本独自のもの
中国から伝わってきた風水ですが、中国の風水とまったく同じではありません。
そのことを「環境学」という点からみていきましょう。
例えば
香港の金運アップには「金魚を飼う」ですが、この風水はどの国でも通用するものではありません。
北極で金魚を飼うことはできますか?答えは「いいえ」ですよね。
結果
風水はあくまでも気候・風土に合わせたものでなくてはなりません。
鬼門を重視する地形「日本」
日本の風水で考えると、日本は北東の方角=鬼門を重視しています。
日本列島は北東から南西、つまり表鬼門から裏鬼門に流れた形をしていますから、鬼門が重要な方角だと考えられてきました。
なので昔は、大事な鬼門を汚さないようにという理由で鬼門の玄関はタブーといわれてきました。
台湾の場合
北東の表鬼門の玄関は沢山あります。理由は、亜熱帯・熱帯地域だから、玄関を開けて北からの冷たい風を入れなくてはいけないからです。
北海道の場合
表鬼門に玄関を作ってしまったら、北風が吹き込んでしまって大変なことになります。
結果
気候・風土に合わせた方角の考え方をしています。
最近の日本では鬼門の玄関はそれほど嫌われてはいません。昔に比べて玄関空間がきれいになったからです。
中国や香港の風水をそのまま日本に持ってきても、それは日本で通用する「正しい風水」とはいえません。
「鬼門」の由来
昔から日本人は鬼門を大事にした町づくりをしてきましたが、昔は北東を鬼門とは呼ばずに、1月の「丑」の方角と2月の「寅」の方角なので「丑寅」と呼んでいました。
「丑寅」がいつ「鬼門」と呼ばれるようになったのかは定かではありませんが、ウシのツノとトラのキバが鬼を連想させ、さらに1月と2月の境は節分だから「丑寅」には鬼がいる。
そんなふうに方角と伝承とが、いつしか一緒になっていったのだと推察されます。
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