トイレ風水~吉相はない~
トイレに吉相はありません。これは風水の鉄板。理由は、排泄行為と、水の気による運気ダウンがあるから。建物の中に排泄の場を置くこと自体、8方位を吉相にして幸運をつかむという本来の風水学の考えから外れてしまいます。
どこにあっても凶作用はありますが、とくに注意したいのは下記方位です
- 東北、南西の鬼門方位
- 正中線上の便器
- 家の中心のトイレ
この3つは方位の運気バランスを著しくダウンさせますので、注意しましょう。
トイレ風水~鬼門方位~
鬼門方位とは
家の中心に立ち表鬼門が東北。裏鬼門が南西方位のことをいいます。表鬼門の東北は陽の気が新しく発生するところです。ここで発生した気は、時計まわりにぐるっと建物のなかをまわると風水では考えます。
鬼門にトイレがある場合
新しい気が発生した途端、水気で汚れさせてしまい、それが家中をまわります。建物は器です。汚れた気が器に流出すれば、器全体が汚れてしまいます。
また、鬼門は「神様の通り道」とも風水では考えます。出雲大社の御殿には、ちょうど鬼門の位置に西向きに大社のご神体である大国主尊が鎮座しています。
鬼門は大切な方位なので、気を汚してはいけません。いつも清潔に静粛にしておく必要があります。
トイレ風水~NG位置~
トイレはほとんどが水洗式の現代、におうから、便槽があるからという理由で、デッドスペースとしているわけではありません。排泄する行為自体をよしとはしていません。
トイレはお尻をだすところ、神仏・仏間は神聖な神仏を祀るところです。
目的がこんなに異なる2つを、わざわざ隣り合わせにすることはなく、そのスペースに発生する気が違いすぎます。
排泄をするすぐ隣に神仏を祀ることは神様や仏様に失礼だというのと同時に、神棚・仏壇で発生する陰の最高の気をトイレでダウンさせるのは上手な住まい方ではありません。
風水では、よい気をダウンさせるのが最も無駄ということで凶作用としています。
このような住まいに住み、気になるのなら、トイレと仏壇または神棚の壁に、布を下げるなり、新しく壁をつけ足すなりしましょう。
トイレ風水~窓なしトイレ~
「無窓」の部屋は、用途が何であろうと凶相と風水では考えます。それは、空気の流れがなく、自然の外気と同じ環境になりにくいからです。その風水術は照明と換気です。換気扇のスイッチを終始オンにしておけば、窓のないトイレの凶相をかなりやわらげることができます。照明は便器の水の部分に直接、光源が写らないように照明器具の位置を工夫することです。ただし、店舗などの場合には問題ないです。
窓の大きさ
では、トイレの窓はどのくらいの大きさがいいのか。窓は大きいほうが良いと思いがちですが、実は換気ができる程度で十分。一坪程度のトイレなら、30×30cmほどの窓があれば、十分な換気をすることができます
トイレ風水~年配者の部屋に隣接するトイレ~
年配者の部屋の隣にトイレをつくってはNG風水です。とても便利ですが、人は年をとってくると、歩いたり、外に出たりすることが面倒になります。そして、どうしても自分でやらなければいけない行為以外は億劫になり、なかなか行動を起こしません。どうしても自分でやらなければいけない行為の基本が、排泄行為です。
トイレが近くにあったほうがいいであろうという親切心よりも、年配者少しでも歩くようにという配慮や、部屋がトイレの水の気で不浄にならないように考えることが、住みながら健康で幸福になる、風水的な考え方です。
部屋と離れていればどこでも良いわけではありません。トイレをつくるべきでない鬼門ライン付近や中心などを避けることは当然です。
このように、年配者の部屋の中か隣かに限らず、トイレはどこにあってもダメージがあり、その方位のパワーをダウンさせるのが原則です。とはいえ、さまざまな事情により、理想通りに行かない場合も多々あると思います。そのような場合、盛り塩やラベンダー色のタオル、芳香剤など、ダメージを軽減させるものをできるだけ使うようにすること。もちろん広さの確保や手すり、照明などについては、ふさわしいものを選ぶべきです。
トイレ風水~廊下突き当たりのトイレ~
廊下の突き当たりにあるトイレは凶相です。これは、左右に部屋がある中廊下の突き当たりにあるトイレのこと。
凶相の理由
トイレのにおいが廊下を通って部屋の中に入りかねないこと。また、廊下はエネルギーの通り路でもあり、玄関から入った幸運のエネルギーが、廊下を通って各部屋に入るときにトイレの汚れた気も一緒に入り込むからです。
ただし、廊下の採光と換気が十分なら問題ありません。
トイレ風水~玄関からみえるトイレ~
玄関から見えるトイレは、そこで接客中にトイレを使用しにくいですよね。トイレのドアの向き、開き勝手などの工夫で、玄関からまる見えになることを防げはしますが、やはり、玄関から見えるトイレというのはあまりおすすめではありません。
トイレにより玄関の気が、ダウンすることもマイナスです
トイレ風水~水洗式トイレ~
トイレが水洗式だからといって、不浄でないとは考えません。水洗だから余計に水の流れる給水管と排便管から気が発生し、便槽と同様にダメージとなります。
さらに、水洗式では排便管の径路と浄化槽の位置にも注意が必要です。下水道の場合は、敷地の最終枡を東北、南西に配置しないことです。
便器が和風か洋風かについては、水洗であればエネルギー的な差はありません。
トイレ風水~ユニットバス~
洗面所とトイレとお風呂が一体となったユニットタイプについて考えてみましょう。ワンルームなので、トイレやお風呂をそれぞれ個別にとらえて方位をみる必要はありません。
ユニットバスの場合、バスに「火」の気はなく、ほとんどが給湯式なのでお風呂は火気ではなく水の気とみなします。洗面所も水の気(電気温水器がある場合は例外)。このように考えれば、家相に及ぼす作用はトイレがいちばん強いです。つまり、トイレの位置が最も重要になります。排泄する作用の凶意があるからです。
便器の位置、バスの水栓カランの位置、お風呂の位置、洗面所の水栓の位置、洗面所の排水の位置という順番に方位的な吉凶を考えればOK。いずれも正中線上、鬼門ライン上は外してください。
ユニットバスの場合、まず第一にトイレの方位の吉凶を考えればよく、そして全体としての水まわりの吉凶を考えれば問題ありません。
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